発行元 高橋弘 .
エディションノート
捨てていた野菜の皮や根を使い、ゼロ円でできるアンチエイジング
今まで捨てていた野菜の皮や根っこ、種などに、優れた栄養効果があることが
分かってきました。
その栄養効果とは「ファイトケミカル」という植物がもつ抗酸化成分です。野菜は動くことができないので、紫外線や農薬などから逃げることができません。その野菜の「いのち」を守ってくれるのが『ファイトケミカル』なのです。野菜の「いのち」を守る成分は、私たちにとっても、抗ガン作用や免疫力を上げる、活性酸素を抑える働きがあることが近年、医学的にも解明されてきました。
アンチエイジングや免疫力をアップするために『ファイトケミカル』を積極的に食べ物から摂ることが大切なのです。「ベジブロス」は、料理家タカコ ナカムラが20数年前からホールフード(※)クッキングのベーシックな野菜出汁として提唱してきました。
丹精込めて栽培された有機野菜を無駄なく使いたいという思いからはじまったベジブロスは、20余年の歴史を超え、医学的にも美容や健康にも非常に有効であることが分かってきました。
本書は、ベジブロスの提唱者であるタカコ ナカムラが、ベジブロスの取り方やその活用方法の基本を紹介しています。飲むだけでも効果の高いベジブロスは、忙しい方にはカップ麺のお湯の代わりに、OLの方には、いま注目のスープジャーでのランチなど、スープの代わりに気軽に取り入れていただきたい野菜だし。健康に気を使う様々な層の方々にアプローチし易い簡単レシピは、提唱者ならではの思いが込められています。
ベジブロスは、医学界からも注目を集めており、アンチエイジングの順天堂白澤卓二氏の推薦や、「ハーバード式野菜スープ」で今年、最も注目されているドクター高橋弘氏との対談は、ベジブロスの効果をさらに理論付けることができます。
そして、ベジブロスの素材である野菜の生産者 吉田俊道氏の野菜の生長点のコメントは、ベジブロスが医学、農業、健康、美容に繋がっていることを証明しています。
野菜の切れ端や皮、たったこれだけで作る野菜だし「ベジブロス」を、今日からあなたの食卓にとりいれてみませんか?
※ホールフードとは
1989年に、料理家タカコ ナカムラが提唱。ホールフードライフの略称。ホールフードとは、健康を考える際に、食だけではなく、暮らし方や農業・環境まで、まるごと考えていく概念。ホールフードクッキングは、野菜も皮をむかず、出来るだけまるごと無駄なく使う料理法。
【目次】
奇跡の野菜だし ベジブロス
スペシャルな“ベジ対談”
ハーバード大学医学部元准教授 麻布医院 医学博士 高橋弘院長 × タカコ ナカムラ
病気を防ぐファイトケミカル 抗酸化力は生ジュースの約100倍!
野菜スープで免疫力アップ! 野菜の切れ端は、栄養の宝庫!
野菜はまるごと全部に栄養がある
キッチンにある野菜でオッケー!
ベジブロスの基本材料
野菜の切れ端を煮込むだけ!
ベジブロスの作り方
覚えておくと超便利
ベジブロスの保存方法
50℃洗いでさらに効果倍増
野菜の正しい洗い方
“ちょい足し”で簡単!
まずはベジブロスを飲んでみよう!
いつものインスタント食品に注ぐだけ
野菜の栄養をチャージしよう
保温ランチジャーで手軽にできる
トマトそば雑炊/アジアンぽんせんランチ
水の代わりにベジブロス
ベジブロスご飯
さつまいもの炊き込みご飯/桜海老の炊き込みご飯
だしの代わりにベジブロス
シンプル味噌汁
ベジブロス 入門レシピ
ご飯もの
アジア風 鶏飯/かぼちゃときのこの玄米リゾット/干し芋のおかゆ/玄米パエリア
スープ
ミネストローネスープ/きのことじゃがいものスープ/オニオングラタンスープ/トムヤムクン
おかずの定番
だし巻き卵/筑前煮/旬野菜のお浸し/野菜カレー
番外編
明石焼き/パンケーキ/ベジブロススムージー
ベジブロス 応用レシピ
和食
おでん/酒粕鍋
きのこの焼き浸し/鯖の味噌煮
万願寺唐辛子の炊いたん/卵豆腐
雑煮/おから煮
洋食
家庭で作るアクアパッツア/ ひよこ豆のパスタ
魚介のブイヤベース/キヌアサラダ
ピーマンの肉詰め/イタリアンそうめん
エスカベッシュ/トマトのパンがゆ
中華料理
麻婆豆腐/かきたま汁
アジアン湯豆腐/かに玉
麺類
あんかけ焼きそば/簡単ラーメン
味噌煮込みうどん/ぶっかけうどん
おつまみ
焼き茄子のお浸し/なめ茸
冬瓜の煮物/まだか漬け
ズッキーニのボイル/きゅうりとわかめの酢の物
ベジブロスQ&A
野菜のチカラ賢くいただきます
「ベジブロスは野菜の栄養価満点!」
順天堂大学大学院医学研究科教授 白澤卓二氏
「ベジブロスは、万能スープストック」
内科医師 石川みずえさん
私たちの身近にあるファイトケミカル
「栄養学的にも太鼓判!」
管理栄養士 長嶋貴代さん
my vegebroth
ホールフードスクール卒業生の声
「捨てている部分こそ栄養源」
NPO 法人 大地といのちの会 吉田俊道氏
こだわり生産者のおいしい野菜
料理上手になる調味料
使うほどに愛着が増す調理器具
ベジブロスを学ぶ
ベジブロスキャラバン隊
著者紹介 タカコ ナカムラ
料理家。山口県に生まれ、生家は割烹料理店。大学を卒業後、商社勤務。その後上京し、桜沢里真氏にマクロビオティックを学ぶ。
アメリカ遊学中にWholeFood(ホールフード)の概念に出会う。帰国後、安全な素材を使った菓子工房「ブラウンライス」創業。
2003年、表参道に安全な素材を使ったカフェレストラン「BrounRiceCafe’」メニュープロデュース。
2006年、札幌パークホテルのカフェメニュー監修。表参道に「タカコ・ナカムラWholeFoodスクール」開校。
2007年、代々木上原に乾物をテーマにしたカフェ&デリ「kanbutsu Cafe(乾物カフェ)」プロデュース(現在閉店)。
2008年4月、タカコ ナカムラWholeFoodスクール福岡校を開講(※)
2011年、東京都大田区洗足池に「ホールフード・キッチンスタジオ」オープン。塩麹、50℃洗いブームの火付け役として注目、マスコミで話題になる。
2012年、福岡キャナルシティーに低温スチーミングとバイタミックスを使ったフレッシュジュースをテーマにした「TOSカフェ」をプロデュース。
2013年、『ベジブロスをはじめよう』(角川マガジンズ)をきっかけに、第1次「ベジブロス」ブームを引き起こし、食のトレンドを生みだす料理家として、オーガニックライフをコンセプトにしたカフェプロデュースや、食育講演、レシピ提供、商品開発など、地域興しや付加価値の提案をモットーに全国を飛び回り活躍中。
食と暮らしと環境までを考えるホールフードライフを、次の世代に残し、バトンを渡す活動として、2008年5月「ホールフード協会」を設立。同協会にて、野菜の目利きは勿論、野菜のおいしさと栄養を最大限に引き出す調理法やレシピが学べる「野菜コーディネーター」、味噌や醤油など日本の伝統食(発酵食)の効果や正しい選び方、調理法のコツまで、発酵食に関する知識と技能が幅広く身につく「発酵食スペシャリスト『醸しにすと』」など、資格認定の通信教育を監修。
一般社団法人ホールフード協会代表理事。パートナーは、イタリア料理の名店「アクア・パッツア」料理長 日高良実氏。